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通話品質調査報告書

総務省規定の通話品質基準とは

総務省基準の品質クラス クラスA クラスB クラスC
アナログ電話 携帯電話 IP電話
R値 >80 >70 >50
MOS値 >4.0 >3.1 >2.6
遅延値 <100ms <150ms <400ms

・総務省は通話品質に基準値を設定しており、クラスAの基準ではアナログ電話(固定電話)の品質相当、クラスBの基準では携帯電話の品質相当、クラスCの基準ではIP電話の品質相当としています。

・SPICAはIP電話なのでクラスCの基準であれば問題ない品質ですが「クラスA」を獲得しています。

・R値とは遅延を含めた『総合音声伝送品質率』と呼ばれる値で100が最高値となり、「>80」でクラスA、「>70」でクラスB、「>50」でクラスCとなります。

・MOS値とは音声品質を測定するための値で5が最高値となり、「>4.0」でクラスA、「>3.1」でクラスB、「>2.6」でクラスCとなります。

・遅延値とは通話時における音声の遅れの状態を状態を数値化したもので、「<100ms」でクラスA、「<150ms」でクラスB、「<400ms」でクラスCとなります。

総務省通話品質基準調査の報告書まとめ

【測定調査の概要】

・外部調査機関にて、総務省の定める通話品質基準(R値、MOS値、遅延値)の測定を実施

【外部調査機関】

・NECネッツエスアイ株式会社様

【測定日時】

・2018年12月27日(木) 12:00~18:00

【測定用機器】

・音声品質測定器「VoicePinger」、及び音質評価ソフトを使用

【測定結果に対する評価手法】

・世界標準規格の評価手法「POLQA(ポルカ)」を採用した測定評価

【SPICA測定結果】

全15項目 着信側
内線 外線
スマホ ソフトフォン 固定電話 スマホ
発信側 内線 スマホ 片方遅延値 198.0 136.0 98.0 153.0
R値 91.0 88.0 94.0 96.0
MOS値 4.35 4.27 4.42 4.45
ソフトフォン 片方遅延値 271.0 218.0 168.0 225.0
R値 92.0 84.0 87.0 93.0
MOS値 4.39 4.16 4.26 4.41
固定電話 片方遅延値 175.0 118.0 65.0 164.0
R値 94.0 87.0 33.0 27.0
MOS値 4.42 4.26 1.73 1.48
外線 スマホ 片方遅延値 270.0 184.0 146.0
R値 94.0 88.0 25.0
MOS値 4.41 4.27 1.42

【測定結果まとめ】

・総務省は通話品質に基準値を設定しており、クラスAの基準ではアナログ電話(固定電話)の品質相当、クラスBの基準では携帯電話の品質相当、クラスCの基準ではIP電話の品質相当としています。

・SPICAはIP電話なのでクラスCの基準であれば問題ない品質ですが総合的に「クラスA」の水準を満たす結果となりました。

・主な測定基準項目は「音声品質」と「遅延値」となります。

・「音声品質」における具体的な具体的な測定方法は、世界標準規格の評価手法「POLQA(ポルカ)」を採用し「IP値」と「MOS値」という項目も測定することになります。

・R値とは遅延を含めた『総合音声伝送品質率』と呼ばれる値で100が最高値となり、「>80」でクラスA、「>70」でクラスB、「>50」でクラスCとなり、SPICAオンプレミス環境における最高値は「94」でアナログ電話相当の「クラスA」の水準を満たしている結果となりました。

・MOS値とは音声品質を測定するための値で5が最高値となり、「>4.0」でクラスA、「>3.1」でクラスB、「>2.6」でクラスCとなり、SPICAオンプレミス環境における最高値は「4.45」でアナログ電話相当の「クラスA」の水準を満たしている結果となりました。

・遅延値とは通話時における音声の遅れの状態を数値化したもので、遅延値の平均的な相場に関しましては「<100ms」でクラスAとなり、アナログ電話の通話環境の場合で100~110ms(10分に1秒)の遅延があると言われています。また、「<150ms」でクラスBとなり、「<400ms」でクラスCとなります。携帯電話の通話環境で焼く300ms、IP電話の通話環境だと500msを超えることもあり、この遅延値の水準となるとストレスを感じるレベルとなります。SPICAオンプレミス環境における「遅延値」の最高値は「65」でアナログ電話相当の「クラスA」水準を満たしている結果となりました。